今の時期、広島県の農山漁村の集落ではとんどが行われる。(火まつりで、言い方は地域によって多少異なるようです)
とんのどの社の多くは、地域にある竹を組み合わせて作り、高さ3m前後の円錐形が多いようである。
点火し豊作、無病息災、学問成就などを祈願する恒例の地域の伝統行事である。最近は、生活の多様化により住民の疎遠、ふれあいの希薄化が課題となっており、住民の交流の機会として開催され、賑わいの行事となっているところが多いようである。
府 中市の河川敷に設置されていたとんどの社は、芸術品である。稲わらを使い、四角錐に作ってある。つい、車を止めて観賞したくなる出来ばえであった。河川堤 防数キロメートルの区間に3カ所設置されていた。集落ごとに、とんどのまつりに向けて、住民が協力して作ったものであると思う。特に、そのうちの1カ所 は、エジプトのピラミッド群を創造させるような大小9基が設置されていた。観光資源としても地域発信のPR効果の高い構築であると共に、地域力を感じた。