集落共同活動からプロボラビジネスへ

image12農繁期が始る3月中の完成を目指し、100mの排水路の修繕工事に取り組んでいる。
業者に頼らない住民の共同作業である。
国の支援事業を取り入れ、ボランティアの姿勢で、少しの賃金を得る協定活動である。
作業に参加する人は、60代から70代の熟年人である。
キャリアは、多彩でその道のプロのとして会社貢献してきた人達ばかりである。苦難の時代を乗り越えて、日本の経済発展を造り出してきた苦労人であり、辛抱人である。
私は、協定活動の事務局として、作業の休憩時にはお茶とパンを買い求め持参する。
若者の仕事としては、充分な賃金にならないが、所得を得ることは二の次として集落の農業施設の維持修繕に取り組んでいる。
従来の100%ボランティアの集落活動から少しの賃金を受け取り、地域住民には喜ばれる地域貢献のコミュニティビジネスへと定着しつつある。
国の補助金が作業賃金や住民からの機械リース料などとして還元され、地域に金が落ち経済効果も大きい。
プロフェッショナル住民がボランティ精神でビジネス化し、地域を支える「プロボラビジネス」である。
農山村では昨年の法律の施行により6次産業化の推進を国策として取り組まれようとしている。
高齢化、過疎化、少子化など課題の多い農山村では60代を超えた住民が主体となったプロボラビジネスが地域を活性化させるエネルギーになっていくことを期待する。

写真:水田の排水路修繕工事
役割分担と協調の中で正にプロ級