5才7月(トシ君)と1才3月(オウ君)の二人の男の子は朝方には、同じ布団の中で絡み合って寝ている。
前夜の寝る祭は「トシ君はお母さん、オウ君はお父さん」とトシ君の指示で布団に入る。
最近は、夜明け前ごろからオウ君がゴロゴロ起き出しトシ君の顔に触ったりしながら、トシ君の布団の中に移動する。この間、トシ君はオウ君の行動に関係なく熟睡から覚めることはない。
そして、オウ君のぐずりの声が消えていつの間にか再度の眠りに入っている。
同じ布団から可愛いいびきが幸せの二重奏となって聞こえてくる。
二人は血が繋がった兄弟ではない。産みの親は違う。
同じ屋根の下で、二人は毎日、喧嘩したり、物を取りあったり、おやつを共に分けあったりしながら成長の階段を登っている。
二人を見ているとあらためて、人は人のことを想い、支え合うことの中に幸せがあり成長の原点であると痛感する。
夫々の産みの親と暮らせないトシ君とオウ君であるが、この屋根の下で、同じ布団の温もり、同じ釜の飯を食べた暮らしが人生の礎となるよう願い努めている。
生んでくれた親に感謝し、社会に出てほしい。
二人は曇り空に覆われることのない我が家の太陽にである。
我が家に来てくれた二人の太陽君に感謝し、希望の灯りとなっている。
産みの親が違っても二人は成長兄弟
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