里子への告知

とし君が後1月で6歳になる。
我が家に来てから満4年である。
遊び好き、自然を何よりの友として、畦道を駆け回るわんぱくぶりを毎日発揮している。
毎日のように、お母さんに、叱られ、怒られ、注意されても、お母さん大好きである。
保育所からの帰りの車中で「とし君、お母さんといつまで一緒に寝るの」と聞いた。
「お母さんが、死ぬまでよ。いけないか。」と自慢顔で応えた。
生涯産みのお母さんの愛情を受けることはできないが、実子と同じように接している妻には頭が下がる。
妻と来年の小学校入学を機会に、とし君に生い立ちを告知しようと話している。
どのような語りから始めるかと考える。告知のことを瞑想し、目的の高速道ICを通過してしまったこともある。
真実を理解した時に、里子である自分を好きになり、人を信じる力とし、社会に活かせるようにと成長を願っている。
告知は里子と里親が越えなければならない特別なことはでない。