忘れることができないゲンコツ虐待

子育てにおいては、誰もが躾けと虐待の違いに自問し、その境目の中で悩んでいるのではないでしょうか。
自分の3人の子どもが自立したので、子育て経験を踏まえて養育里親として2人の里子を養育している。
6才の男の子は、4年余り前に引き受けた。
当時2歳の幼子が、入浴中、一瞬に目を離した隙に、入浴剤1本を浴槽に入れてしまった。
その状況に驚き、カッとなり、我を忘れ、頭部にゲンコツをしてしまった。
その時の自らの行動を想うたびに、失望と恥ずかしさが湧き上がる。
50才を過ぎた自分が、身を守ることができない幼子に虐待をしてしまったのである。
毎日のように報道される虐待に接するたびに、当時の自分のゲンコツを思い出し、申し訳ない、軽率な事をしたと想う。
里親の家庭で育ったことを人生の糧となれるよう、ストレスを抱かせない正しい躾けに心がけたいものです。
子育てを、母親大学に入学したと捉え、関わってみてはいかがでしょうか。