第3セクター決算と古さを歴史の重みに活かした第3セクタ-

6月は多くの企業で株主総会が開催される。
第3セクターも殆どが6月に株主総会である。行政の会計年度に合わせて、決算をするためである。
公共施設の管理経営に民間事業者の参入を可能にした指定管理者制度により、3セク事業体も効率経営を行うようになっている。
決算においては、行政が投資設置した箱物、備品等の減価償却費を計上せずに行う。さらに、行政から一定の管理経費として指定管理料を繰り入れている場合も少なくない。
このような、特典の中で黒字決算となる。民間事業者からは、見せかけの黒字となるようである。
近年、見せかけの黒字決算ができない第3セクターが多くなっているようである。
相談や関わらせて頂き感じることは、地域との「しがらみ経営」に変化できないで、10年、20年を経過し、利用者、販売の減少になっている。
つまり、市場視点を踏まえた変化経営と創造経営が行われてない。
企業は「生きもの」であり、日々日々変化し持続することを目指さなければならない。
第3セクター経営は、市民に喜ばれるソーシャル経営である。
広島県呉川尻町の野呂山にある野呂高原ロッジは、第3セクター経営施設である。
標高900mから瀬戸内海を見下ろせる絶景。宿泊、レストラン、オートキャンプ、テントサイト、遊歩道、弘法大師ゆかりの弘法寺などがある。巨岩の大重岩にキスをすると幸せになれると案内看板に書かれていた。
高原ロッジは、開業し40年以上になるとのこと。
建物は古くなっているが、古さを嘆かず、歴史の重みとして活かした、スタッフの接客の心地良さを感じる。
持続の源は、人材にあるようだ。