古さを嘆かず歴史の魅力を活かした地域づくりを

建物が古くなったことを取り上げ、古さが賑わい低下の原因とすることがある。
古いと言うことは、歴史があると言うことにもなる。
古いと言われる昭和時代の建物には、木造づくりが多い。
歴史を刻んできた木造建物は、木の持つ温もりや歴史を感じるレトロさを魅力とすることができる。
木のベランダ一つとっても、触りたくなる。
ヨーロッパ等に比べ、日本の街並みには歴史の深みを感じさせる建築物が少ないようである。
人集めのために古き良き歴史資産を取り壊さない、人集め評価に翻弄されない地域づくりが、
求められる時代である。
呉川尻町にある野呂高原ロッジは、築43年となる。標高800m余りのところにあるが、レストランは、中高齢者を中心に賑わっている。
床、天井、窓越しの風景から過ぎ去った懐かしい昭和の時空に身を置くことができるようである。