自動車専用道尾道松江線の開通に伴うR54道の駅の存亡

無料の自動車専用道・尾道松江線がすでに部分的に共用開始している。
部分的な開始によって、既存の国道の交通量が減少し、沿道や近接に設置されている道の駅、地域活性化直売所等の利用減少が発生している。
全線供用開始が平成26年春に予定され入る。これに伴い、R54の交通量は、半減するとの予想もある中で、沿道の道の駅の経営転換が差し迫った課題となっている。今までは、立ち寄り型の道の駅として、通過交通量への依存による経営であったと思う。
高速道の開通による影響を何とか食い止めるために広島県、島根県の県境を越えて協議を重ねているようである。
6月17日にぶらりと道の駅を訪ね歩いて見た。
R54を走り、広島県から島根県に入った最初に道の駅「赤城高原」がある。
駅長に高速道の開通をにらんだ経営の見直しについて1時間ほど聞かせいて頂いた。
駅長は「マイナスと捉えずに、行政と一体となり町の観光、産業、人づくり、活性化の拠点として原点に返り準備している。社員の姿勢も変わってきているので、新時代の幕開けとして動き出している」とのことである。
連携、点から線、共存など様々な期待感を抱かせる言葉で、協議の場を丸めることが多い。駅長は、己の経営基盤の改革に取り組む勇気と先見を持ち合わせた実践者であることが求められる。
道の駅「赤城高原」は、正に目的型の駅として生まれ変わろうと改革に取り組んでいる。
経営者は、社会環境の変化をマイナス要因に挙げるようになった交替時である。
変化をチャンスとして身の丈経営に改革できるかが存亡の鍵である。
経営は拡大と縮小の選択の繰り返しでもある。