農山村第3セクターの連携から統合へ

1990代に農山村の経済振興、雇用の拡大など活性化を担って多くの第3セクターが設立された。
しかし、平成の合併、公共施設の指定管理者制度への移行により、行政支援の削減もあり経営苦戦を強いられているところが少なくない。
苦戦を乗り越えるために、同一市町村の第3セクターの連携を積極的に推し進める時代が来ていると思う。
農山村地域の3セクの最大の課題は、人材教育、意識改革ができにくいことである。
3セクの雇用者の殆どは、地域住民で地縁血縁者からなり、お互いの顔色を気にしながらの経営であることが多い。
経営責任者は「経営は生き物」と「変化」の栄養素を与え続けようとする。
しかし、責任者は社員、地域住民も巻き込んだ批判の中で変化すること、チャレンジすることに勇気が無くなり「仕方がない。まあいいや。批判を浴びてまでしたくない。」の経営姿勢になることが多い。
苦難経営を克服するためには、課題である人材教育、意識改革を実践するために、同じ市町村内の3セクが連携し、広域的な人事異動、人事交流を推し進める事が方策として考えられる。
将来的には、組織統合を見据えた経営改革に取り組まなければならないように思う。
3セク組織に甘んじることなく、収益企業体として変化経営の持続なくして存続がない。