道の駅整備に情熱を燃やす市職員

全国に道の駅を地域の活性化に繋げようと設置され、950駅以上となっている。
広島県三原市は、国道2号線に整備される初めての道の駅として、平成24年4月のオープンを目指している。
市の担当職員は、三原市の産業、観光客の立ち寄り、三原市の魅力発見の拠点駅にするため奮闘している。
私が、このプロジェクトのアドバイザーに参画させて頂いて6月になる。
検討会や打ち合わせなどのために片道1時間30分以上の道のりも担当職員の情熱に、こちらが前向きにさせられて帰路に着く。
職員は、地域の企業、観光協会、商工会議所を訪問し、整備計画や経営母体の在り方などの理解と協力に駆け回っている。
また、議会との協議、市民への協力や参画など、市民の誇りの駅として根付き、利用者ニーズを忘れない経営母体の設立などまだまだ越えなければならない課題がある。
経営に浮き沈みはつきもので、経営は生きものであり、育て方次第である。
特に、公設民営の公共目的を踏まえた公と民のバランス経営が求められる道の駅は、オープンに向けた行政職員の想いや力量が後の経営、集客に及ぼす影響、効果は大きい。
地域振興事業であり、様々な批判や後ろ向きな発言とも向き合いながら、立ち止りながらである。
ストレスや感情の高ぶりの日も多くあるようだ。
仕事帰りの居酒屋では、会議室では見られない白熱した議論になる。「道の駅三原(仮称)は、整備して良かったと市民に誇れる場所にしよう。〇〇君頼むぞ」と上司が語りかける。
やってみなければわからない要素も多くあるが、市民が喜ぶための軌跡を語り共有している。
瀬戸内海の多島美を眼下にしたロケーションを資源とする環境を活かすため、運営母体と市民と行政の三者連携が持続的な社会貢献経営となり夢の実現へ導くと思う。
一生懸命に努めることで、対極にいる人達もいつかは、応援者になることを信じて進むほかない。

写真:整備地から望む