豆腐づくりが盛んな地域は、活力がある地域と聞いたことがある。そう言われて、私が住んでいる村も、地域の女性達による豆腐加工が盛んな当時は、地域や村全体も元気であったような気がする。
豆腐加工は今も続いているが、10年前と比べ加工数量も随分と減少したとのこと。豆腐加工の減少と時を同じくするように地域の活力も減退してきたように思う。
豆腐づくりと地域活力の相関は、 色々な見方がある中で、地域おこしの豆腐づくりの主役は、地域の女性である。つまり、女性の元気が、地域男性の我が地域を活性化させる行動の起爆になってきたのである。
6次加工品とか特産加工品づくりの定番の一つが、地域産大豆を使った豆腐づくりである。豆腐づくりが盛んになることは、大豆の作付け生産に繋がり、農用地の有効利用にも結びつくき農業振興になってきた。
さらに、地域の安全、安心な大豆を使ったこだわりの豆腐が人気となり人的交流が拡大する。
たかが豆腐と思われるかもしれないが、豆腐と地域づくりは高い相関があると見ることができる。
特に、特産としてのこだわりの豆腐加工は、農村における地域振興には欠かせないツールである。
写真:平成6年から始まったこだわり豆腐づくり。豆腐で儲けて、人生を楽しでいる夫人。